中学生の頃に「みそ汁が美味しい」と言われ、料理好きになったTakaです。 でも、正直に言います。料理は好きでも、「毎日の献立作り」は苦痛でした。
特に夕方5時。仕事終わりのお迎えや、スーパーの入り口で聞く、子供からの「今日の夜ご飯なに?」という無邪気な一言。 「何食べたい?」と聞いても決まらない。冷蔵庫の中身と思い浮かばないレシピ……。この「決める」という作業は、誰かに代わってほしい家事No.1ではないでしょうか。
世の中には「週末にまとめて考える」というライフハックもあります。 私も試しました。しかし、7日分の栄養と在庫と好みをパズルのように組み合わせる作業は、結局のところ「7日分の苦しみを日曜日の1時間に凝縮しただけ」でした。貴重な休み時間が、献立パズルで削られていく虚しさといったらありません。
そこで私は発想を変えました。 目指したのは「悩む回数を減らす」ことではなく、
「悩む回数をゼロ」にすること。
私がやるのは、頭を使って「考える(Create)」ことではありません。我が家の好みを学習した「専属AIシェフ」が提案してきたメニューを「確認する(Review)」ことだけです。

これで、私の献立作りにおける悩みは完全に消滅しました。 「悩まない」ことは、最大の時短なのです。
今回の記事では、レシピ検索から卒業し、「我が家の専属AIシェフ」を育てる方法と、それによって生まれた「じぶん時間」についてお話しします。
解決策:「専属AIシェフ」を自分で作ったら、景色が変わった
最初に訂正させてください。タイトルで「専属シェフ」と言いましたが、彼は物理的にフライパンを振ることはありません。
正確に言うなら、AIは「献立と在庫を管理する総料理長(グランシェフ)」。 そして私は、その完璧な指示書に従って手を動かす**「実直な調理担当(スーシェフ)」**です。
料理長が「メニュー」と「食材リスト」を用意してくれるから、調理担当の私は余計なことを考えずに作ることに集中できる。この「思考と作業の分業」こそが、私の家事を劇的に楽にした正体です。
これまでの私は、AI(ChatGPTなど)やAIレシピサイトにこう聞いて失敗していました。 「今の時期のおすすめレシピは?」「子供が喜ぶメニューは?」
すると、AIは一般的な「正解」を返してくれます。「旬のブリ大根はいかがですか?」「ハンバーグなら子供も大好きです」と。 でも、違うんです。「そうじゃない」んです。
- 「ブリ大根はおいしいけど、平日の仕事終わりに煮込む時間なんてないよ……」
- 「平日のハンバーグなんて、いつ準備するんだよ……」
結局、「提案されたけど採用しない」ということが続き、献立をAIに作ってもらうことをやめてしまう。これが「AI献立あるある」ではないでしょうか。
「レシピ」ではなく「我が家の好み」を理解させる
そこで私は、AIへのアプローチを根本から変えました。 単にレシピを聞くのではなく、「我が家の事情(好み)」を徹底的に教え込んだら、我が家の専属AIシェフに育つのでは?と
私が構築した「専属AIシェフ(Gemini)」には、以下のような「ルール」が主にプログラミングされています。
- 月曜日のルール: 翌日の弁当のおかずにするため、必ず「肉料理」にする。
- 木曜日のルール: 宅配(Coop)で魚が届くので、必ず「魚料理」にする。
- 日曜日のルール: 家族でゆっくり囲める「ホットプレート料理」にする。
まず、ここまで教え込むと、AIの提案は激変します。 「月曜日ですね。では、翌日のお弁当にも入れやすい『豚肉の生姜焼き』を多めに作るのはどうでしょう?」といった具合に、我が家の生活リズムを先回りした提案をしてくれるようになるのです。

あえて創作はしない。「味の正解」を知り尽くしたレシピ選びのプロ
もう一つ、私の雇った総料理長(AI)には大事なこだわりがあります。それは、**「自分ではあえてレシピを書かない」**ことです。
AIに一からレシピを創作させると、たまに「味の想像がつかない謎メニュー」が生成されるリスクがあります。 そこで私は、総料理長への指示(プロンプト)にこう加えました。
「提案する際は、必ず参考になるYouTube動画や、ホットクックの公式レシピのURLを紐付けること」
優秀な料理長は、世界中の美味しいレシピを知り尽くしています。 「今のあなたの冷蔵庫の中身なら、リュウジさんのこの動画のレシピが最高に合いますよ」
このように、既存の「間違いなく美味しい正解」を引っ張ってきてくれるのです。
- 安心感: プロの料理研究家や動画がベースなので、「味のハズレ」が起こりません。
- 新しいワクワク(新体験): 自分では検索しなかったであろう「名作レシピ」を、私の好みに合わせて提案してくれます。
自分でゼロから献立を検索するのではなく、世界中のレシピから「今の我が家」にベストなものをセレクトしてくれる。これこそが、「レシピ選びのプロ」としてのAI専属シェフの真骨頂です。
使えば使うほど「最高のパートナー」になる
さらに、このシステムには「学習機能」も持たせました。 食後にスマホで「今日のメニュー:◎」「子供の反応:微妙」と10秒ポチッとするだけで、データが蓄積されていきます。
「前回、この味付けは子供に不評だったので、今回はマヨネーズベースに変えてみました」
ここまでくると、もはやただのツールではありません。長年連れ添ったベテラン料理長のような「阿吽(あうん)の呼吸」が生まれてきます。

私がやるべきことは、AIが出してきた完璧なプランを眺めて、「うん、これで頼む(承認)」と言うだけ。 これこそが、私が手に入れた「新しい家事の景色」です。
実践編:まずはコピペでOK!今日から使える「魔法のプロンプト」
「システムを組むのは難しそう…」 そう思った方も、諦める必要はありません。まずはこのシステムの「頭脳」であるGeminiに、直接お願いするだけでも効果は絶大です。
1日ごとに聞くのではなく、「1週間分をまとめて依頼する」のがコツです。 以下のプロンプトをコピーして、Gemini(無料版でもOKですが、リンク検索ができるモデル推奨)に貼り付け、【 】の部分をご家庭の状況に合わせて書き換えてみてください。
▼ コピペ用プロンプト
>_ 専属料理長プロンプト
家族の好みを熟知したAIに、1週間分の献立を提案してもらうプロンプトです。
プロンプトを見る ▼
↓ 右上のアイコンでコピーできます
これを送信ボタンを押した数秒後、あなたの目の前には「来週の完璧な計画表」と「買い物リスト」が出来上がっているはずです。 スーパーのチラシを見ながら唸っていた時間が、嘘のように感じるはずです。
コストの話:なぜ私は「有料のAI」に課金するのか
「すごいけど、それってお金かかるんでしょ?」 ここまで読んで、そう思った方もいるかもしれません。
安心してください。先ほど紹介したプロンプトは、無料版のGeminiやChat GPTでも十分に機能します。まずは無料で「AIシェフ」の実力を試してみてください。
ただ、正直に言います。私のこのシステムの中核である「Google AI pro」は有料プランです。月額数千円のコストがかかっています。 「たかが献立決めに、毎月お金を払うなんて……」と、以前の私なら思ったでしょう。しかし、今の私は自信を持って「充分に価値のある投資だ」と断言できます。
「悩む時間」を時給換算してみる
少し計算をしてみましょう。 もし、毎日夕方に「今日の献立どうしよう」「買い出し何が必要だっけ」と30分悩んでいたとします。1ヶ月で計算すると、30分 × 30日 = 15時間です。
私たちは、悩み苦しむためだけのこの15時間に、どれだけの価値を見出せるでしょうか? もし誰かが「月額数千円払えば、その15時間の苦行を肩代わりして、代わりにプロレベルの提案をしてあげるよ」と言ってくれたらどうでしょう。
時給換算すれば、破格の安さで「専属シェフ」を雇えることになります。 そう考えた瞬間、これは「浪費(Expense)」ではなく、未来の自分への「投資(Investment)」に変わりました。
重要なのは、浮いた時間で何をするかです。 私はこのシステムで生まれた「夕食前の30分の余白」を、子供と今日の学校の出来事を話す時間や、こうしてブログを書く「じぶん時間」に充てています。
お金は稼げば取り戻せますが、過ぎ去った時間は二度と戻ってきません。 「AIに課金することで、じぶんの人生の時間を取り戻す」 これこそが、私がこのブログで最も伝えたい「じぶん時間のつくりかた」の神髄なのです。
おわりに:次回、スマホ10秒で完結する「完全自動化システム」の作り方を公開します
プロンプトをコピペするだけでも、生活はかなり楽になります。 しかし、人間とは欲深いもので、私はこう思うようになりました。
「毎週このプロンプトをコピペして、冷蔵庫の中身を入力するのすら面倒くさい……」 「食べた後の家族の感想を、もっと簡単に次の献立に活かしたい……」
そこで私がたどり着いたのが、スマホのホーム画面から10秒ポチるだけで完結する「スマホ × Google連携の完全自動化システム」です。
次回の記事では、今回紹介したプロンプトをベースに、Googleフォームやスプレッドシートを連携させて、「使えば使うほど勝手に賢くなる最強の仕組み」の具体的な作り方を、図解付きで解説します。
「じぶん時間」を作るための冒険は、まだ始まったばかりです。 次回の更新をお楽しみに!
▼ 今日の「じぶん時間」を作るポイント
- ✅「レシピ」ではなく「ルール」を教える (例:月曜は丼もの、木曜は魚、など家庭の事情を伝える)
- ✅AIは「料理家」ではなく「キュレーター」として使う (YouTubeやレシピサイトのURLを探させるのが正解)
- ✅ まずは「コピペ」で1週間分を頼んでみる (記事内のプロンプトを使って、感動を味わってみてください)
- ✅ 浮いた時間は「投資」と考える (空いた30分で、子供と話したり、自分の好きなことをしたりする)
※追記:この記事の具体的なプロント等は【後編記事へのリンク】で公開しています。ぜひ合わせてご覧ください。
※追記:この記事の方法には課題が見つかりました。現在は以下の方法で解決しています。 [解決編記事へのリンク]

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