スマホ10秒で完結!「我が家の専属AIシェフ」を動かす自動化システムの全貌【後編】

スマホでAIを使って献立を決める家族の食卓 暮らし×最適化

はじめに

こんにちは、Takaです。

前回の記事では、AIに「我が家の専属シェフ」になってもらうための思考法とプロンプトを公開しました。 記事を読んで、「これなら自分にもできそう!」とワクワクしてくれた方がいれば、とても嬉しいです。

でも、同時にこう思った方もいるのではないでしょうか? 「毎回あの長いプロンプトをコピペして、冷蔵庫の中身を入力するの……ちょっと面倒くさくない?」

はい、その通りです。 正直に言います。どんなに便利なプロンプトも、使うのに「手間」がかかるなら、忙しい私たちは3日ともたずに飽きます。

そこで今回の【後編】では、私が実際に運用している「スマホで10秒ポチるだけ」で完結する自動化システムの裏側をすべて公開します。

これは、単なる時短テクニックではありません。 「今日の夕飯、何にしよう…」という悩みそのものを、人生から消し去るための仕組みです。

準備はいいですか? あなたの家のキッチンから「迷い」をなくす旅に、出かけましょう。


なぜ「AI献立アプリ」では続かないのか?

本題(システムの作り方)に入る前に、一つだけ整理しておきたいことがあります。 それは、「なぜ、世の中に溢れる便利な『献立アプリ』ではダメなのか?」という点です。

あなたも経験ありませんか? 「AIが献立を提案!」とうたうアプリをインストールして、最初は面白がって使うけれど、気づけば開かなくなっていること。

なぜ続かないのか。理由はシンプルです。 これらのアプリは、どこまでいっても

人が作ったもの。万人に使ってもらうもの。」だからです。

既存アプリの限界

一般的なAI献立アプリは、確かに優秀です。 「じゃがいもがあるよ」と言えば、「肉じゃが」や「カレー」を提案してくれます。 でも、その提案には「文脈(コンテキスト)」がありません。
我が家専用の押さえておきたいポイントがない」と言い換えても良いです。

主な文脈(押さえておきたいポイント)

・「うちは先週も肉じゃが食べたんだけどな…」

・「子供は甘めの味付けじゃないと食べないんだよな…」

・「妻は今、ダイエット中だから炭水化物は控えたいはず…」

「自分だけのシステム」を作る意味

私が構築したシステムと、既存アプリの決定的な違い。 それは、我が家のルールを前提とした「Gemini(AI)との連携による『食のデータ』蓄積」にあります。

このシステムでは、日々の食事をただ記録するのではなく、「家族の反応(★の数)」をAIに学習させ続けます。

GeminiとGoogleフォームを使った献立自動化システムの仕組み図

「先週のハンバーグは★5だった(好評)」 「昨日の魚料理は★2だった(子供が残した)」

このデータを蓄積することで、AIは「我が家の舌」を理解していきます。
「記録」を「学習」に変える
それにより、献立を探す・選ぶといった家事のタスクから解放されるのです。


【核心】毎回プロンプトは打たない。「Gem」に住まわせる

「自分だけのシステム」を作る重要性はわかった。でも、前回の記事にあった「あの長いプロンプト」を毎回コピペするの?と思った方。 安心してください。そんな面倒なことは私も続きません。

私は、あの優秀なシェフ(プロンプト)を、「Gem(ジェム)」という専用の部屋に住まわせています。

Gemとは何か?

簡単に言えば、「特定の役割と記憶を持たせた、自分専用のAI」のことです。 (※Google AI proなどの有料プランで使用可能な機能ですが、無料版でも「チャットをピン留め」しておくことで似た運用は可能です)

私は「我が家のAIシェフ」という名前のGemを作成し、そこに前回のプロンプトをあらかじめ設定(記憶)させています。

これの何が凄いかというと:

  1. 起動が1秒: Gemを開くだけで、もうシェフがスタンバイしている。
  2. 文脈の維持: 過去の食事の献立や味の感想をデータとして蓄えているので、「我が家の食の傾向」が通じる。

つまり、毎回「あなたはシェフです。我が家の構成は…」と説明する必要はありません。 スマホでアイコンをタップした瞬間、そこにはもう、我が家のことを知り尽くしたシェフが待っているのです。


【入力編】最強のデータは「Googleフォーム」で集める

シェフ(Gem)の準備はできました。次は、シェフに渡す「食材(データ)」の集め方です。 ここで私が愛用しているのが、Googleフォームです。

「え、わざわざフォーム?」と思うかもしれません。 ですが、継続するための最大の敵は「入力の手間」です。 Googleフォームなら、ホーム画面にショートカットを置いておけば、起動から送信まで最速10秒で終わります。食のデータは、別のところで一ヶ所に貯めておき、Gemは、そのデータを参照できるようにしておくと言うのがポイントです。

入力項目は主に「3つ」だけでいい

私が実際に運用しているフォームの項目は、AIにより好みを把握してもらうため、5つ設定していますが、最低限この3つだけでも十分です。

  1. 日付(自動入力)
  2. 食べたメニュー(「ハンバーグ」など一言でOK)
  3. 【最重要】家族の評価(5段階評価)
Googleフォームを使った食事記録と評価の入力画面

そう、この最後の「評価」こそが、このシステムの心臓部です。

  • ★5(最高!): また作って!のサイン。AIはこれを「定番メニュー候補」として記憶します。
  • ★3(普通): 悪くはないけど、頻繁には出さなくていい。
  • ★1(不評): 何がダメだった?(備考欄に「味が薄かった」など一言メモ)

この「★の数」という感情データこそが、AIをただの検索マシンから「我が家の専属シェフ」へと進化させるのです。


【出力編】「買い物リスト」まで自動化して初めて、家事は終わる

フォームでデータを集め、Gem(シェフ)が最適な献立を提案してくれました。 「よし、来週はカレーとハンバーグね!」 ……で、終わっていませんか?

実は、ここからが「隠れ家事」の正念場です。

  • 「カレーとハンバーグに必要な材料は?」
  • 「冷蔵庫に人参は何本残ってたっけ?」
  • 「4人家族だから、お肉は何グラム必要?」

レシピサイトを見て、2人分の分量を頭の中で倍にして、メモ用紙に書き出す……。 この「名もなき計算作業」こそが、私たちの脳のメモリを食いつぶしている正体です。

AIシェフは「計算」と「売り場案内」も担当する

私のシステムでは、Gemに献立を提案させると同時に、「カテゴリ別の買い物リスト」も出力させ、Google Keepと言うメモアプリに送信させています。

Geminiが自動生成し、Google Keepに登録されたカテゴリ別買い物リスト

このように、必要な総量を合算し、売り場順(野菜→肉→日配品…)に並べ替えたリストが手に入りました。この左下の✨マークがGeminiから受け取った証になります。
あとはスーパーで、リストの上から順にカゴに入れていくだけです。 「ひき肉って書いてあるけど、これ何の料理に使うんだっけ?」と悩みながら売り場を徘徊する時間は、もうありません。


【読者プレゼント】すぐに使える「AIシェフ」セット

読者限定!A Iシェフ・スターターキット

ここまで読んで、「やってみたいけど、設定が難しそう…」と思ったあなたへ。 コピペしてすぐに使える、私の「AIシェフ」の設定内容を置いておきます。ぜひ使ってください。

1. Googleフォームの項目

フォームを新規作成し、以下の質問を作るだけです。

  • 日付(日付形式)
  • 食べたメニュー(記述式)
  • 家族の評価(均等目盛:1〜5)
  • (任意)レシピURL(記述式)
  • (任意)一言メモ(記述式)

2. Gem(またはチャット)に入力する指示

以下のプロンプトを、Geminiの「指示(Instructions)」やチャットの最初に貼り付けてください。

>_ 専属シェフ&管理栄養士プロンプト
過去の食事評価データを学習し、家族好みの献立作成と買い物リストの作成を自動化するプロンプトです。
プロンプトを見る
あなたはプロの管理栄養士であり、我が家の専属シェフです。 以下の役割を担ってください。 1. 過去のデータ学習: 私がアップロードする「食事記録データ(Googleフォームの回答)」を読み込み、家族の評価(★の数)が高いメニューを優先的に提案してください。逆に★が低いメニューは避けてください。 2. 献立提案: 栄養バランス、旬の食材、前回の食事からの間隔を考慮し、1週間分の夕食の献立を提案してください。 3. 買い物リスト作成: 提案した献立に必要な食材をすべて合算し、スーパーで買い回りしやすいよう「青果」「精肉・鮮魚」「日配品」「調味料」などのカテゴリ別に分類してリスト化してください。分量は大人2人、小学生2人の4人家族分です。

3. Gemに読み込ませたいファイルを指定

カスタム指示の下に「知識」という箇所があります。①のマークをクリックすると、連携できるファイルが表示されます。選択したいファイルを選べば、②のようにファイルが追加されます。これで、毎回、最新情報を受け取りつつ献立を考えてくれます。

【結論】「考えなくていい」という最高の贅沢

このシステムを導入してから、「献立を考える」とう悩みから解放されました。

スーパーに入店し、スマホのGoogle Keepを開く。 あとは、何も考えずにリストに従うだけ。 所要時間は半分以下。脳の疲労度はゼロです。

「私たちは毎日、仕事や育児で何百回もの「決断」を繰り返して疲弊しています。

せめて、毎日の食事の献立くらい、信頼できるパートナー(AI)に任せてもいいのではないでしょうか。

決断疲れから解放され、空いた時間と脳のリソースを、 ブログを書くことに使ってもいい。 子供とゆっくり遊ぶことに使ってもいい。 ただ、ぼーっとコーヒーを飲む時間に使ってもいい。

これこそが、私がこのブログで伝えたい「じぶん時間のつくりかた」です。

まずは、今日の夕飯の「★評価」をつけるところから。 AI専属シェフと一緒に、新しい「じぶん時間」を作っていきましょう。

【重要】シェフに「合鍵」を渡しておこう

このシステムを動かすには、GeminiがあなたのGoogleドライブ(フォームの回答データ)にアクセスできるよう、「Google Workspace 拡張機能」をONにする必要があります。

  • 設定方法: Geminiの画面左下の「設定(歯車マーク)」→「拡張機能」→「Google Workspace」をオンにするだけ。

これをしておかないと、シェフは「冷蔵庫(データ)」を開けることができません。最初に1回だけでOKなので、必ず設定しておきましょう。

※追記:この記事の方法には課題が見つかりました。現在は以下の方法で解決しています。 [解決編記事へのリンク]

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